第96章 お前がクラス費を盗んだのか!

翌朝の朝自習。橘結衣は小説を一冊手に、ぱらぱらとページをめくっていた。

そこへ、山住岳哉の悲鳴みたいな声が飛ぶ。

「クラス費は? クラス費、どこ行ったんだよ!」

教室が、すっと静まり返った。

全員の視線が山住岳哉に集まる。

山住は焦った様子で、まず鞄をひっくり返し、次に机の引き出しを探った。何も出てこないと、顔色がみるみる青ざめていく。

隣の席の男子が小声で聞く。

「マジでクラス費、なくなったのか?」

山住は眉間にしわを寄せ、焦りと悔しさが入り混じった顔でうなずいた。

「帳簿合わせしようと思ってさ。そしたら、引き出しに入れてた金が消えてた。なんでだよ……一昨日、ちゃんと確認...

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